1.アンテナ位相特性データおよび関連情報の提供方法
このデータ提供サービスの主たる目的はユーザーがGNSS測量データの基線解析に必要な最新のアンテナ位相特性データを1個のファイルの形で提供することです。そのファイルには全てのメーカーのアンテナの最新の位相特性データが収められています。
ユーザーの皆様にはこのファイルをダウンロードして頂き、各メーカーから示されている手順に従って基線解析ソフトに投入して頂きます。
また、提供する位相特性データを適正にご利用頂くために関連した情報を表示という形で提供します。表示する情報には次のようなものがあります。
2.メーカーおよび検定機関のコード表
ダウンロードしたファイルの各アンテナのヘッダー部には、そのアンテナのメーカーおよび位相特性データを決定した検定機関のコードが含まれています。下記のコード表はコードのアルファベット順に並んでいます。
コード | 名称 |
AER | エアロセンス |
BZS | ビズステーション |
ENB | イネーブラー |
GSI | 国土地理院 |
IGS | International GNSS Service |
KFC | 快適空間FC |
KOI | 小泉測機製作所 |
LEI | ライカジオシステムズ |
N-T | ニコン・トリンブル |
NGP | カナデビア |
NGS | National Geodetic Survey |
PTX | TI アサヒ |
SEP | セプテントリオ |
SOK | ソキア・トプコン |
TJM | TJMデザイン |
TOP | トプコン |
3.アンテナの登録/抹消の履歴
「データの更新履歴」のページでは全てのアンテナの登録あるいは抹消の履歴を時間の経過にしたがって表示しています。各アンテナの位相特性データが時間の経過により変化することは通常はありません。
ただし、精度向上等の理由により同一のアンテナの位相特性データを変更する場合があります。過去に観測されたデータを異なった位相特性データにより基線解析を行なうと異なった計算結果になります。
そこで基線解析に使用した位相特性データを特定するために、各メーカーから発行される「アンテナ定数証明書」および基線解析の出力である「GNSS測量観測記簿」には「アンテナ名」に加えて「Version」という項目が含まれています。これは同一のアンテナにたいする異なった位相特性データを区別するためのものです。
ユーザーの皆様がダウンロードするファイルには最新のデータのみが収められています。同一のアンテナにたいする異なった位相特性データを登録する場合は、過去の「Version」にたいして「抹消」の手続きが先行して行なわれます。容易に認識できるよう背景色を黄色で表示しております。
4.アンテナ位相特性データ表示
「位相特性データ表示」では各アンテナの
位相特性データを表示します。アンテナ名をクリックするとそのアンテナのデータが表示されます。
5.位相特性データファイルの仕様
ダウンロードした位相特性データファイルの仕様の表示はこちらです。